新年明けまして歓喜無し

 

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West Stand Lower, Stamford Bridge (KO19:45)

今回のカードはチェルシー対サウサンプトン

2019年最初の観戦はいつも見ているチーム同士の対戦、両チーム90分を通してスコアレスで新年をスタートしています。前回対戦は10月セインツホームでアザール#10 バークリー#8 モラタ#29 の得点で3-0とチェルシーが完勝を収めています。

 

スターティングイレヴンはこちら。

 

 

 

  チェルシーは前節から1人の変更。足首の故障によりジルー#18 が欠場、モラタ#29 が先発復帰します。怪我で欠場の懸念があったファブレガス#4 がベンチ入り。対照的に前節1-3で敗れたシティ戦で主力を温存したセインツは先発8人を入れ替え。左サイドにセドリック#2 が怪我から復帰しています。ゴールキーパーはこれがプレミアデビューになるガン#28。シティ戦で退場を食らったホイビュルク#23 が欠場。サッリ監督とハーゼンヒュッテル監督は去年のヨーロッパリーグラウンド32、ナポリ対RBライプツィヒ以来の対戦。ライプツィヒがアウェイゴールの差で勝利しています。

 

 開始直後からチェルシーがボールを支配。対するセインツは中盤でのパス回しに数で圧力をかけ、たまらずケパ#1 へ出されるバックパスにはイングス#9 を先頭に猛プレス。チェルシーはプレスに遭い前を向けない中、12分最終ラインからアスピリクエタ#28 のロングボールをモラタ#29 が頭で合わせますが力なくガン#28 がキャッチ。セインツも16分セドリック#2 のクロスからイングス#9 が頭で狙い反撃。20分を越えてからバックパスへのプレスはなくなるも、セインツは開始直後の主導権をチェルシーに与えずに試合を進めます。全体が低くなった相手にチェルシーは押し込みシュートチャンスを演出、33分リュディガー#2 のパスを裏で受けたアザール#10 がシュートもガン#28 の顔面セーブ。40分右サイドの混戦から逆サイドで余ったモラタ#29 のフリーでのシュートをバレリー#43 がクリア。セインツが低く構えカウンターでチャンスを狙うも、逆にチェルシーが前がかりになり生まれたスペースにボールを出す目まぐるしい攻防が続きますがスコアレスで前半終了。

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ハーフタイムにアップするセインツの選手 ロング#7 が投入される



 後半開始からイングス#9 に代わりロング#7 がトップのポジションに入ります。後半最初のチャンスは47分アームストロング#17 がエリア外からミドルシュート。ワンバウンドしたボールをケパ#1 が弾いて難を逃れます。セインツは最終ラインをバレリー#43 とセドリック#2 も加えた5バックのゾーンディフェンスでチェルシーに構えます。チェルシーはポゼッションからトップ位置での流動的なポジショニング、個人技とあの手この手でゴールに向かう。58分アザール#10 が3人の間からシュートを狙うもガン#28 がセーブ。セインツの堅守に対し68分バークリー#8 に代えてこの試合がプレミアリーグ500試合目のメモリアル出場となるファブレガス#4 が入り先制を狙います。直後アザール#10 のパスをそのファブレガス#4 がワンタッチでモラタ#29 へ渡しネットを揺らしますがわずかにオフサイド。78分カウンターでロフタス=チーク#12 からモラタ#29 へラストパスもシュートはガン#28 正面へ。その後もセインツの集中は途切れることなく結局チェルシーはゴールを奪えず試合終了。勝ち点1を分け合いチェルシーは変わらず4位、サウサンプトンは18位に落ちるも大きな1ポイントを持ち帰りました。

 

 前回対戦とはチームが変わったような内容と結果になった今回の試合。サウサンプトンはまさに違うチームでした。主力9人を休ませる大幅なローテーションで年末のシティ戦をほぼ捨てたのを見て不気味な感じもしましたが。11回のインターセプトと8回のボールクリアでスカイスポーツ選出のMVPの吉田麻也にあと1人剥がせればというところで尽く弾かれ、日本代表DFを気持ちよくアジアカップへ見送ることに。プレミアデビューのガンの6個のセーブもあり堅守が光る中後半アームストロングとロメウのシュートは枠をとらえて見せ場も。ホイビュルクがいたらもうワンチャンス増えていたかも(?)。ハーゼンヒュッテル監督になって2回目の観戦でしたが、ヒューズの時よりも中盤から前線でのプレスのかけ方など、明白な目的を持った試合運びができるチームに変貌しました。

 

 対するチェルシー。70%を超えるポゼッションでゲームを支配、ブロックを敷く相手に流れるような連携と華麗な個人技でシュートコースを突破、バイタルエリアからのミドルシュート、押してだめなら最終ラインからロングボールで裏のスペースを突く。攻撃オプションの引き出しの多さは見る側も実に魅力的。しかし、前半のテンポの悪いパス回しでセインツに詰められ、いくつかのパスミスも(テンポの悪さは連戦の疲労が多少なりとも影響しているかもしれませんが)。不安定だったパス回しも前半終わりには修正され、セインツの反撃を最小限に抑えた攻守の内容は良かったように思います。決定力不足といえばそれまでですが、効果的なロングボールを何度もトライしたDF陣、急な交代にもうまく試合に入ったチークやバークリーとの良い連携を見せゴールを何度もこじ開けようとしたアザールに加えてあともうワンピースが足りなかった。その最後のピースが1人で4つのゴールチャンスを無にしたストライカーじゃなかったのは確か。トップ4を争うチームのファン達が降格圏を争うチーム相手に内容が良かったからと試合に満足するわけもなく、ブーイングとクソッタレの怒声でスタンドを後にしました。

すぐ下には1ゲーム差で5位アーセナルが迫っています。え?プリシッチ??

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縁のある2チームなのでいつも無視する路上のスカーフ売りのおじさんから記念に購入 (10ポンド)

funnyluiz