熱戦のホーム初勝利

 

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Itchen Stand, St Mary's Stadium (16/12/2018 KO13:30)

 今回のカードはサウサンプトン対アーセナル。

 公式戦22戦無敗中のガナーズを相手にこの日がセイントメアリーズでの初陣となったハーゼンヒュットル率いるセインツが3-2でホームでの今シーズンリーグ戦初勝利を飾りました。勝ち点3を積んだセインツは得失点差で降格圏を脱出、新オーストリア人監督のもと再スタートを切りました。

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ホームデビューの新監督のパネルを全席に配布。折りたたんでバチバチ鳴らします。

 両チームのスターティングイレヴンはこちら。

 

 

 

 

 

   セインツはレミナ#18 が100%プレー出来ない程の激しい腹痛に見舞われたらしく、欠場。ホイビュルク#23 とロメウ#14 が中央に位置、両ウィングにバレリー#43 とターゲット#33 。3バックの中央に吉田#3 が復帰しています。

 センターバックに負傷者を抱えるアーセナルはコシェルニー#6 、リヒトシュトイナー#12 そしてミッドフィールダー登録のジャカ#34 を最終ラインに置き、最前線にオーバメヤン#14 、ムヒタリアン#7 とイウォビ#17 が並びます。

 

 ガナーズは最前線の3人に鋭いグランダーとフィードで3バックの裏のスペースを狙います。8分に吉田#3 の裏を突いたオーバメヤン#14 がフィードを受け最初のチャンス。これを何とかマッカーシー#1 が体に当てセーブ。

 迎え待つセインツは素早くボールを動かし、相手3バックにショートカウンターで畳みかける姿勢。18分にレドモンド#22 からボールを受けたアームストロング#17 がカットインからシュート。これはレノ#19 がキャッチするも、枠をとらえたチャンスで流れを引き戻す。この流れのまま20分左ワイドで収めたターゲット#33 のクロスにイングス#9 がCBの間に走り込みヘディング。先制に成功します。

 先制を食らったガナーズはベジェリン#2 とモンレアル#18 の両ウィングが押し上げを強め、巻き返しを狙います。28分そのモンレアル#18 が左サイドでバレリー#43 を制してマイナスのクロス、侵入したムヒタリアン#7 が頭で合わせて同点とします。

 スイッチを切り替えたかのようになだれ込むガナーズの猛攻をなんとか押し返し迎えた44分、レドモンド#22 のエリア左前からのアーリークロスにまたもCB間に侵入したイングス#9 のヘディングで勝ち越し。逆を突かれ、タイミングも外された緩い弾道にレノ#19 は一歩も反応できず前半はセインツのリードで終えます。

 

 負傷したベジェリン#2 に替えラカゼット#9 を投入、エメリ監督による今季15回目のハーフタイムでの選手交代で後半開始。開始早々、オーバメヤン#14 の決定機などガナーズがセインツゴールを襲います。その攻勢に余裕を失ったロメウ#14 が53分エリア前で囲まれロスト、奪ったボールを受けたムヒタリアン#7 のシュートがヴェステゴーア#4 の足に当たり方向を変えゴールイン。不用意と不運が重なり同点となります。

 前半多かった裏へのロングボールはセインツが前線でプレッシャーを与えたことによりけん制されるが、もたつく中盤を支配されアーセナルのチャンスが続きます。それでも続いた膠着打破に63分にロング#7 、71分にオースティン#10 を投入。アーセナルも70分にエジル#10 を入れ勝ち越しを狙います。

 75分左コーナーを得たセインツは走りこんだ吉田#3 が力強いヘディング。レノ#19 のセーブをロング#7 が詰めゴールインも、これにプレミアのラインズウーマンことシアン・マッシー=エリスのフラッグが上がりオフサイド。このノーゴールで巻き起こるハイテンションのまま85分吉田#3 のボール奪取からショートカウンターで右に空いたスペースにロング#7 が抜け出す。滞空時間の長いクロスがレノ#19 とコシェルニー#6 を越えファーに走ったオースティン#10 の元へ。頭で押し込みこれが決勝弾。

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オースティン#10 のドラマティックな決勝弾

 ホームのスタンディングオベーションを受けながら、AT5分までガナーズをしのぎ切りサウサンプトンが3つのヘディングシュートで勝利。ホームでの今季初勝利にいつもは早々に切り上げるイングランドのファンですが、今日は選手と新監督を最後まで見送りご満悦で雨の帰路に着きました。

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セイントメアリーズでの今季初白星

 この白星で降格圏を脱出したセインツですが、未だ困難な状況は変わりません。アーセナルの66.1%の支配に押しこまれながらもストライカー二人がきっちり決定機を捉えたグッドゲームでしたが、もたつきボールを奪われる中盤と不用意なエリア前でのパスミスを見ると勝ち越されていてもおかしくはありませんでした。それでも、力強いショートカウンターに無敗継続中だったアーセナル守備陣が手を焼くシーンも。少なくともスタンドを何度も沸かせた選手の粘り強いプレーと、何より最後まで熱く選手に声を張り続けたハーゼンヒュットル新監督の姿はポジティヴに捉えられたでしょう。

 

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