無敗を制した勝負強さ

f:id:funny__luiz:20181210072846j:plain

West Stand Lower, Stamford Bridge (08/12/2018 KO17:30)




 

今回のカードはチェルシー対マンチェスターシティ。

リーグ戦無敗のシティ(41pts)をホームに迎えるチェルシー(31pts)にとって、負ければタイトルレースからの脱落が決定的となる前半戦において最重要のゲームとなりました。

 

スターティングイレヴンはこちら。

 

 

 

  

 チェルシーはモーゼス#15 以外のメンバー全員が起用可能。モラタ#29 を外し、アザール#10 を中央に据えるストライカー不在の布陣。前節後半に空回りしていたアロンソ#3 でしたがそのまま左サイドでスタート。

 対するシティはアグエロ#10 とデブライネ#17 が欠場。トップの位置にスターリング#7 を起用、ジェズス#33 がベンチに入りました。

 

 両者非常に高いモチベーションで試合に入りますが、シティのベルナウトシルバ#20 の果敢なプレシングとシルバ#21 フェルナンジーニョ#25 のカバーリングの連携による組織的な守備に、チェルシーは中盤での余裕を完全に消失。ボールを奪い続けるシティが再三チャンスを作りだす展開が続きます。

 アスピリクエタ#28 のシュートブロック、ケパ#1 のセーブもあり踏み止まるチェルシーでしたが、前線のアザール#10 に効果的なボールは一切入らずシティの攻勢を押し返すことができません。

 それでも45分先制したのはチェルシー。ルイス#30 のロングボールが機能していなかった中盤を省略しペドロ#11 へ。サイドチェンジを受けたウィリアン#22 が持ち込んだボールから混戦が生まれ、左に偏ったシティの選手の逆をアザール#10 がついてカンテ#7 のゴール。初めてのシュートで先制に成功し前半を終えます。

f:id:funny__luiz:20181210073023j:plain

カンテ#7 のゴールで劣勢のチェルシーが先制

 

 後半も布陣を整え待ち受けるチェルシーにシティが侵入していく流れでしたが、最後のところで跳ね返されゴールが入りません。チェルシーは前半に入らなかったアザール#10 へのパスが成功し始め、サイドのサポートを通じて幾度かチャンスを演出。ペドロ#11 ウィリアン#22 に加えて中央からカンテ#7 が飛び出すカウンターでシュートを重ね続けます。

 シティの攻勢とチェルシーのカウンターで一進一退の場面が続く中、78分ペドロ#11 のシュートでこの試合初めてのコーナーを獲得。巧みな動きでギュンドアン#8 のマークを出し抜き前に出たルイス#30 が頭で合わせて2-0。その後もシティが攻め続けますが、途中から入ったロフタスチーク#20 のドリブルなど時間を上手く使ったチェルシーが試合を終わらせる。

 

 この試合によりシティの無敗記録は途絶え、チェルシーは首位との勝ち点差を8に抑えてタイトルレースになんとか踏み止まったという感じでしょうか。ポゼッション38.7%、最初のシュートと最初のコーナーを勝利につなげたなんともチェルシーっぽい我慢強さを発揮しました。

 

f:id:funny__luiz:20181210073042j:plain

無敗のシティを食い止める勝利



 試合前にアロンソを相手に何度かロングボールの確認をしていたルイスのフィードから生まれた先制点が大きな価値を持ちました。後半ロングボールに対し若干低く構えたシティを突き、中央でのスペースを見出したチェルシーは何度もカウンターで反撃。前半沈黙したアザールが複数のディフェンダーを相手にする時もありながら、サポートを待ちサイドへ散らす。ややアバウトなボールにも素早く反応したアザールとサポートに回った選手が後手に回り続けていた最終ラインに余裕を与え、布陣を整えなおす時間も作りました。今回は試合後に何すればいいか分かってたと答えたアザールが偽9番を後半器用にこなしてくれましたが、長らく続くストライカー問題は年末からのリーグ後半戦どうなるのでしょうか...

 

f:id:funny__luiz:20181210072656j:plain

クリスマス仕様のエントランス



funnyluiz